千里市民フォーラム › 2017年02月

2017年02月23日

第15回千里ニュータウンまちづくり市民フォーラム(2/18)を開催しました!

2月18日(土)、吹田市立市民公益活動センター(ラコルタ)にて第15回千里ニュータウンまちづくり市民フォーラム
「おもしろくなってきた!?千里の公園」を開催。
参加者は41名。賑やかに楽しく千里の公園とパブリックスペースの使い方を考えました!



■第1部「千里の公園のおもしろい使い方」
・28年度に進めてきた「公園利用」から2つの報告(計画中を含む)と豊中市が進めている計画の報告

●「大声コンテスト・こうえんニーズマッチ」(報告:石井さん)
・「大声コンテスト・こうえんニーズマッチ」は公園を楽しく使うアイデアの第1回として行いました。
公園をただの空間ではなくて普段できないイベントを開催したい。普段は子供も大人も大声を出す機会が無いのでそれを提供する場を作ってみようと。誹謗中傷、悪口はぜったいにダメと決めて進めました。
ニーズマッチは聞きなれない言葉ですが流行語大賞を狙おうという意気込みで普段の生活になじんでもらえたらいいなと。不用品を引き取ってもらうのではありません。モノを提供する出品者の気持ちとそれを希望される方の気持ちが一致して成立します。気持ちを書いてモノに貼ります。希望者は欲しいと思ったモノに気持ちを書いて投票します。
チラシは公民館や、公民館の文化祭、千里キャンドルロード2016の会場に置かせていただきました。開催日前には近隣のマンションや団地に投函して周知を行い、ホームページでも告知しました。
 さて当日、天気は晴天。気温20度!
メンバーは10時に樫ノ木公園に集まって会場準備。13時スタート。
樫ノ木公園に小高い場所がありそこを舞台にして「大声コンテスト」を開催しました。豊中市さんからデシベル測定器を借りました。
32名の参加者でした。チラシを見て来られた方だけでなく散歩の途中で足を止めてくださった方もいました。測定した数値を書いて貼ります。子供達は競争心がありましてあの子がそんなに出すんなら僕だって!と何度も並ぶ子もいました。大人も挑戦して叫びます。
1位~3位の方には賞状とメンバーの手作りの金銀銅メダルと記念品を贈呈しました。
「こうえんニーズマッチ」は周知が行き届かなかった部分もありますが提供者の気持ちが入ったモノがたくさん置かれました。ギターには2人の女の子が欲しい思いを書いてくれましたがジャンケンの結果、年長の女の子に渡りました。でもその子は負けた小さい女の子に譲ってあげたんです。その場面を見てホロっとしました。残った品物は欲しいとおっしゃる方々に持って帰っていただきました。「ニーズマッチは初めて聞きましたが面白い取り組みですね」という感想がありました。これからいろんなところで広まっていけばいいなと思います。
お天気も良かったし大勢の参加者が来られて良かったです。
開催後の感想に「よく叫んで笑って楽しかった」「恥ずかしくて大声を出せなかったけど次はぜったいにがんばる!」「災害時に大きな声で助けを求めることに役立ちますね」というお声をいただきました。
これで終わったらあきません。毎年でなくても続けていけるようがんばっていかなあかんなと思います。

*「大声コンテスト・こうえんニーズマッチ」開催報告
http://senri-forum.com/e121525.html


●「灼熱!ウォーターバトル」(報告:伊富貴さん)
・「灼熱!ウォーターバトル」は今年の夏に開催を目指して企画を進行しています。
もともとは田畑さんという主婦の方が千里市民フォーラムに持ち込んでくれた企画。千里の公園でこんなことができたらいいなと。それは面白いやんと共感した千里市民フォーラムのメンバーが集まって実行委員会を立ち上げて動いています。
「公園で親子がワクワクドキドキしたい・弾けたい」がコンセプト。弾けるのは夏だろう。夏はやっぱり水やな。ということで夏と水をテーマに計画を進めています。
8月20日に千里中央公園で開催と仮定しています。午前と午後の二部構成。
 千里は公園の多い街。全国的に見てもこれだけ公園がたくさんあることは誇れる。そのいっぽう数は多いんだけどあまり利用されていなくて寂しい。うまく活用できないか。公園は子供たちが主役じゃないか。子供が元気に駆け回れる場所にしたい。千里には新しいマンションが増えて新しい住民が増えている。その人たちを千里の公園に引き出したい。新旧の住民が交流できるような活動をしたい。「千里キャンドルロード」は千里を代表するイベントになりつつある。秋のキャンドルにたいして夏に水で勝負しようかと。
 「ウォーターバトル」はサバイバルゲームみたいなものです。千里中央公園は自然の地形を生かした起伏のある公園。丘があり噴水もあるしローマ神殿みたいなステージもある。そういうところを使ってバトルが繰り広げられたら面白い。水鉄砲を連射したり、水風船を隠れながらぶつけあったり。
もうひとつ考えているのは「ウォータースライダー」。千里中央公園内の起伏に、千里の竹を半分に割って斜面に敷き詰めてブルーシートをかぶせて給水車などで水を流して滑るという壮大なことも考えています。
「ウォータープール」を公園の各所に置いて入れるようにもしたい。
的に水をぶつけて遊ぶ「ウォーターアドベンチャー」や、スタンプラリーみたいなものもできたら面白い。飲食店も開きたい。
 スケジュールはちょっと遅れ気味。まずはやっぱり許可を取らないといけない。3~4月に許可申請に動きます。
 実行委員会が立ち上がったのは今年の1月。メンバーは千里市民フォーラムの会員、一般市民、豊中市の千里ニュータウン再生推進課の方、豊中市の市会議員さんにも入っていただいています。公園の下見では排水溝の場所などを確認しました。
 周知や許可申請、リハーサルなど半年間くらいかけていかないといけないと気付きました。課題もいっぱいある。水の確保、飲食店を開くには保健所の許可が必要、駐車場の対応、ゲームのルール設定、熱中症の対策、救護室の確保、雨天時の対応など。教育委員会と連携できたらいいなと思う。なんといっても必要なのは水。豊中市の上下水道局に話を聞きに行きたいと思っている。公園内に防火水槽は無いのかな。どうやって水を引っ張ってこよう。いろんなことを考えています。
 公園は規制が多い。戦後、不法占拠があったことで公園を適正に管理していくにはどうすればいいかと議論して昭和32年に都市公園法ができた。今では規制がされすぎてなにもできない状態になっている。
人が来なくなったらそれはそれでおかしいじゃないか。「大声コンテスト・こうえんニーズマッチ」のように新しい公園の使い方を考えていきたいと思っています。
ご興味を持ってくださった方がいましたら毎月、実行委員会をしていますので是非ご協力ください!

*第1回企画会議
http://senri-forum.com/e124663.html


●「千里中央のパブリックスペースの使い方を考えよう」(報告:豊中市 千里ニュータウン再生推進課)
・豊中市も今年度から市民といっしょに千里中央地区の中にあるパブリックスペースを使った取り組みを進めています。
千里中央地区は千里阪急やピーコックといった商業施設があり西町にはオフィスビルが幾つもある。御堂筋と中央環状線の結節点でもあり地区のポテンシャルはひじょうに高いが最近は周辺にエキスポシティが開業。北大阪急行の延伸が決定し千里中央が終着点ではなくなるということでなにかを考えていかないといけない。
 昨年度、豊中市と地権者の企業とで活性化基本方針をまとめました。平成32年度を千里中央まちびらきとして目指す。ソフト・ハード関係なく千里中央の魅力を向上していかないといけない。ブランド力を強化していきたい。平成32年が北大阪急行が延伸される年でこのタイミングに合わせてがんばっていこうと。
豊中市と地権者とで基本方針をまとめましたが、まちづくりは市民といっしょに動いていくことがポイントであると認識しています。市民と行政で千里中央に居場所を作っていこうと。今年度3回ワークショップを開いてどんなやり方があるかを考えてきました。
 ファシリテーターとしてハートビートプランの園田さんに来ていただきました。昨年の「第15回千里ニュータウンまちづくり市民フォーラム」の講師、泉さんと同じ会社の方です。
園田さんに「どんな活動があればいいのか。どんなライフシーンがあればいいのか。それならこんな空間が必要だねと考えていくことが必要なプロセスだ」と教えていただきました。
千里中央に今ある空間で活動を実践したうえで理想の空間を考えていこうと3回、ワークショップを開きました。
第2回ではどんなものがあれば街として活気が出てくるかを考えました。芝生を敷いたらいいのじゃないか。映画カフェがあればいいといったアイデアが出ました。
先週の第3回では外に出て現地を視察しました。
千里中央地区にはパブリックスペースがあります。パブリックスペースというのは行政の土地だけではない。民地、私有地でも公共的なパブリック空間があります。そこも含めて現地視察を行いました。せんちゅうパルの北広場、南広場、A&H前広場など。
イベントの企画自体が目的ではなく目指すところは千里中央地区にあったらいいなと思えるパブリックスペースを考えて将来的に平成32年まちびらきに結びつけていければいいなと思っています。
来年度からは実際に実行していこうと春から今年度のアイデアを元に市民といっしょに動いていこうと思っていますので是非ご参加ください。

*「千里中央のパブリックスペースの使い方を考えよう」
https://www.city.toyonaka.osaka.jp/machi/senrinyutaunsaisei/index.html


■第2部「千里のパブリックスペースの使い方」
●千里のパブリックスペース紹介(山本茂さん)
・千里に来られた人から公園が多いのにシーンとしていると言われることが多い。公園からもう少し幅を広げてパブリックスペースに千里市民フォーラムにつながっているメンバーがマネジメントできたらと思います。
今日は「公園」「駅前」「コラボ・情報館」の3つを取り上げます。
 「公園」は都市計画公園と呼ばれるものには大きく分けて「地区公園」「近隣公園」「街区公園」の3つがあります。
かなり大きい公園と中くらい、小さい公園といった感じです。「地区公園」は4つの住区に1箇所。千里には3箇所。「近隣公園」は1小学校区に1つ。規模は4ha以上が基本。千里の場合、近隣公園でも2haあるところもあります。「街区公園」は2,500平米くらい。むかしは児童公園といっていました。千里中央公園は15ha。千里南公園は10ha。この2つの公園は千里キャンドルロードで秋に使われています。千里北公園はなんと30haもあります。毎年秋に千里竹あかりが開催されています。近隣公園はたくさんあります。東町近隣センター近く。千里阪急ホテルの裏側。長谷池。竹やぶは千里竹の会が整備しています。「街区公園」もいくつかあります。
 「駅前」は千里中央、南千里、北千里の3箇所を取り上げます。
せんちゅうパル南広場では物産展をよくやっていますね。セルシー広場は残るのかどうか・・・。コラボの横にあるオアシス前の休憩スペースも広場ですね。南千里オアシス前にも休憩スペースがあります。北千里駅前のロータリーは昔、自転車置き場だった。整備して水が流れるロータリーにした。卵のようなオブジェは始発駅の卵がコンセプトになっています。駅前の広場ではよく物産展をしています。
 「コラボと情報館」
コラボカフェはよく利用されています。多目的スペースも頻繁に利用されている。コラボ市民実行委員会の企画でナイトカフェは定期的に開催されています。南千里の千里ニュータウン情報館は時々、賑わいますがたいていは空いている。情報館を使ったイベントを2014年と2015年に行いました。2014年は関西のニュータウン同士の交流会。2015年は戸建住宅の魅力的手法を喧々諤々にならないようにアフタヌーンティートーク形式で語り合いました。
では、3つのグループに分かれてパブリックスペースの使い方について考えていきたいと思います。

●ワールドカフェ(約17分×3巡)
ワークショップ「考えよう!千里のパブリックスペース」
「公園」「駅前(千里中央・北千里・南千里)」「コラボ・情報館」


●各班の発表
「公園」
・千里市民フォーラムで実行されたこともあって先行はしていますが思いつかないアイデアもいっぱい出ました。
*四季折々に応じて楽しめる場所があればいい。
*落語や漫才の寄席小屋を作りたい。
*ピクニックがしたい。
*図書館とリンクしてまちライブラリーをしたい。
*カフェあればいい。
*地域のボランティアと連携して花壇を作りたい。
*花壇のコンテストをしたい。
*作物を植えて収穫したい。
*芋煮会とか地域と交流する場になるんじゃないか。
*ドッグランも面白い。
*公園には規制が多くて使いにくいがまずみんなで使ってみよう。
*みんなで使わないと公園がさびれて危ない場所になっていく。
*市民と行政がいっしょに管理していければいい。
*海外ではパークマネジメントという方法がある。


「駅前」
・みなさん共通していたことは通過するだけではなくて駅前にステイしたいと。
*少しの間でも留まれたら気持ちが豊かになる。
*年齢に関係なくできるイベントがあればいい。
*短い時間でも心置きなく喋れたり音が出せる空間があればいい。
*ふらっと来て映画や音楽を楽しみたい。
*交通の案内だけでなく生活の案内やお店の案内があればいい。
*こんな自由空間がありますと知ることができたら。
*日本独自のイベントをしたい。
*ひな祭り等があれば地域を愛することにつながりそう。


「コラボ・情報館」
・コラボは活用されているがそれに比べて情報館は・・・という話がたくさん出ました。
コラボと情報館を並べるのはおかしい。情報館が入っている建物、千里ニュータウンプラザと並べてほしいという意見もありましたが市民が関われるところでいうとやはりコラボと情報館になると思う。
*図書館は人の吸引力がある。
*全体として人がまわる仕組みを作らないといけない。
*情報というからにはネットとの関係も見ないといけない。
*ネットで得られない情報が情報館というリアルな場所になきゃいけない。
*ネットとからめて情報をまわしていけばいい。
*昔の情報ばかりでは1回見るとじゅうぶん。
*行政の情報だけじゃなく街の情報を知りたい。
*生活情報まで置いてしまうと最初の趣旨と外れてしまうが人の求めていることを考えていかなきゃいけない。
*ラコルタと連携していけばいい。
*行政がからむとかたくなる。戦う公務員としてがんばります。
*吹田市と豊中市が協力して市民もいっしょになって盛り上げていけたらいい。
*イオン北千里のイートインスペースは人が集まっている。
*多少、反則的なことを犯してもカフェをやればいいんじゃないか。
*見るだけでは弱い。体験型で継続性のあるイベントをからめながらやっていかないと人は来ない。
*海外の方が千里に視察に来られると情報館が面白すぎて時間が足りないとおっしゃるのでミャンマーやカンボジアでチラシを配ると人が来るんじゃないか。
*課題はいろいろありますが可能性もある。



たくさんのご参加のおかげで楽しく意見交換することができました。

パブリックは”公共”の意味ですが”みんなの”という意味もあります。
市民と行政、企業がいっしょに作って生み出して育てていくことできたら素敵だと思います。

*この日の議事録をこちらからダウンロードしていただけます。(pdf)



千里市民フォーラムは、これからも千里について考えつづけます。
初めての方も大歓迎!

入会案内、お問い合わせはこちらから。
http://senri-forum.com/e60477.html




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